あらゆることから学ぶ

職場や学校に限らず、勉強とは関係ない様な事からも、学んでいくブログです

魔法少女プリティベルから学ぶ_その1

著者の参考記事:
http://barpeachpit.blog86.fc2.com/blog-entry-946.html
http://barpeachpit.blog86.fc2.com/blog-entry-947.html
読者の感想記事の一例(特に11巻の引用箇所):
http://d.hatena.ne.jp/gallu/20140506/p1

まず、下記の文章は、上記のリンク先の記事を「読んだ前提」で書いているので、ご注意下さい。
あとタイトルは、その2以降も書くかもしれないので付けました。

で、本題。
まず、この漫画は他にも沢山「為になる」内容が書かれていますが、
「国家の生存と発展」より重要な内容も無いだろうということで、この内容を取り上げる事にしました。

といっても、殆ど著者のブログでカバーされちゃってる印象もあるので、あまり書くことも思い浮かばなかったんですけど、
幾つか思った事を、以下に書いていきます。


1.現在存在している主義・思想は、全く役に立たないものなのか?

この漫画、主義と書いてカルトと読むとしていたりと、
比較的、現存の主義・思想について、批判的に書いている様に感じたんですけど、
これは、「使い方の問題」じゃないかと思うんですね。
というのも、現状よく見る失敗パターンって、

目的:新自由主義(に限らず、現存する主義・思想)の成立
状況:分からない
手段:新自由主義に分類される政策の実施
結果:新自由主義っぽい国になる

とかだったりするわけですけど、
ただ、この場合、「新自由主義っぽい国になったけど、でも国家が滅んじゃった」じゃあ当然NGですよね。
なので、正しい使い方としては、

目的:国家の生存と発展
状況:目的を達成する為には、新自由主義に分類される政策を実施した方が良い状況
手段:新自由主義に分類される政策の実施
結果:目的は達成された

こうじゃないかなぁと。
今回は、11巻の内容を特に取り上げてますが、
他の巻に、「共産主義」を適用した事例があって、
「あぁ、状況によっては、共産主義的な政策が正しい時もあるんだなぁ」と思いましたから。

だから、主義・思想というのは、
「国家の生存と発展という目的を達成する為の"手段"であって、"目的にはしちゃいけない"」と思いましたね。
あと、「状況によって、どの主義・思想の手段を用いるかは変わる」ってのも。
ということだと思うので、個人的には全く役に立たないとは思わなかったですね。


2.多様性は?趣味も同じじゃなきゃいけない?

上記の、「「考え方は人それぞれ」って簡単に使っていい言葉じゃない」ってのを見て、
上記の様な疑問を感じた人もいるんじゃないかと思うんですよね。
いや、僕も最初思ったんですけど(苦笑)
でも、例えばエロで「上半身フェチ」と「下半身フェチ」というのがあって、
個人的には後者なわけですが、
かといって、「上半身フェチな人は滅んで下さいね」とは全く思わないわけですよ。
だって、それを実現する事が、国家の生存と発展に繋がるとは思えないから。
いや、むしろ、滅ば「ない」方が、国家の生存と発展に「繋がる」んじゃないですかね。
みんな、趣味違うから、自分の好きな趣味が無くなってしまうと、
モチベーションには悪影響でしょうし。
で、これは勿論、他の趣味でもそうで、
人によって、音楽が好きだったり映画が好きだったりスポーツが旅行が買い物が読書がゲームがギャンブルがテレビがバラエティがアニメが漫画がとバラバラですけど、
そのバラバラである事が、国家の生存と発展に取って問題なのか?という。
例えば、「通り魔で無差別な人殺しが"趣味"」なら、流石に趣味でもマイナスの場合が多いでしょうから、
全ての趣味が問題無いって事もないでしょうけど、
当然、上記のエロの様にそうではない趣味も多いわけで。
なので、多様性について考える際には、
「その多様性が、国家の生存と発展に取ってプラスか?(あるいはマイナスじゃないか?)」ってのを考えると良いんじゃないかと思いますね。


3.実際の事例に適用してみる

これはもう、こうしてみるのが良いんじゃないかと。
で、事例は勿論色々あるわけですが、今回は「残業代ゼロ法案(まだ、法案通ってないですし)」と「同性婚」についてにしてみます。

まず、残業代ゼロ法案については、
こちら http://d.hatena.ne.jp/gallu/20140501/p1 とかにも書いてますが、
これらを分解してみると。

目的:国家の生存と発展
状況:「割り振られたタスクの量と難易度と納期が、当人の給料に対して適正で"ない"」且つ「「完成条件」が明確かつ定量的で"ない"」。また、いわゆる生活残業をしている労働者は、多数存在"しない"
手段:残業代ゼロ法案の施行
結果:更に悪い労働環境になり、結果、一企業のみならず、国家の生存と発展においてもマイナスになる

とまぁ、こういった結果になるんじゃないかと思うんですね。かなりざっくりな内容ですけど。
ただ、ここの「状況」の所だけを、例えば以下にしてみると、

状況:「割り振られたタスクの量と難易度と納期が、当人の給料に対して適正で"ある"」且つ「「完成条件」が明確かつ定量的で"ある"」。また、いわゆる生活残業をしている労働者が、多数(少数なら、個々の企業で独自にルール設けてやってくれ)存在"する"

これなら、この法案を「通した方が、国家の生存と発展においてもプラスになる」んじゃないかと思うんですね。
なので、色々な所で良く言ってますし、著者のブログにも書いてますけど「状況の把握」が大事と。
ただ、実際には、この話に限らず「人によって全然言ってる事が違う」事から、
「どちらが嘘を付いている(或いは、単純に全体像を把握出来ていない)」んでしょう。
だから、それを見抜く必要がありますけどね。

次に、同性婚について。
これは、渋谷の条例のやつですけど。

目的:国家の生存と発展
状況:同性愛者である事で差別を受けたり、公的に結婚が出来ない事で、様々な社会保障やサービスを受けられない
手段:同性パートナーシップ条例の施行
結果:同性愛者のモチベーションアップ?に繋がり、国家の生存と発展においてもプラスになる

とまぁ、こういう感じなんじゃないかと。
僕が同性愛者じゃない(どころか、"バリバリ"の異性愛者ですがw)ので、分かりかねる部分もありますけど。
逆に、またここで「状況」を変えてみます。

状況:多数の同性愛者が、異性愛者に対して同意無しに性行為などを強要したり、異性愛者に比べて、社会保証やサービスを優遇されている

これなら、この条例はNGじゃないかと思うんですね。言うまでもなく。
ちなみに、同性愛については、
実話を基にした「イミテーションゲーム」という映画でも触れられてましたので、
そちらも参考になると思いましたね。
こちら http://wired.jp/special/2015/imitationgame/01/ にも、
書かれていて、
端的には、「国家として多大なる偉業を成し遂げた人物を、同性愛者であったというだけで、罪として良いのか?」って所かなと。

まとめとして、上記の話は、どの話についてもいえると思うので、
どういうニュースを読んだり見たりする時でも、
「それは、国家の生存と発展に繋がるのかどうか?」って観点から、
見ていくのが良いんじゃないかと思いますね。

ひとまずは、今回はここまでにします。